2018年10月4日、本体とMUSIC CENTER FOR PCもアップデートが行われました。良くなったところと後退したところを記載します。
SONY WALKMAN NW-WM1A
【アップデート項目】
下記機能の追加
「USB-DAC機能」
「Bluetoothレシーバー機能」
「バイナルプロセッサー」
「デジタルピークメーター(再生画面表示)」
「アルバムのカバーアート画像の手動追加」
特に、劇的変化をもたらしたのは、「バイナルプロセッサー」です。個人的な試聴結果をお伝えします。
アナログレコード特有の音響効果をデジタルで再現 音の豊かさや広がりを感じる「バイナルプロセッサー」 | ソニー
愛聴機一覧
本体
SONY WALKMAN NW-WM1A
ヘッドフォン
Astell&Kern AK T8iE MkⅡ
ケーブル
オヤイデ電気 オーグライン+α 撚線+フルテックCF-7445(R) ハイエンド4.4mm5極プラグ カーボンファイバー
試聴したアルバム
zard 「Cruising & Live」
宇多田ヒカル 「first love」ハイレゾ
カラヤン 「オペラ間奏曲集」 ハイレゾ
カラヤン ワーグナー「管弦楽曲集」ESOTERIC sa-cd
JOHN COLTRANE & JOHNNY HARTMAN ESOTERIC sa-cd
全体の印象
分離感があり前後左右と音場が広がりました。
音量が上がり、ボリューム的にはメモリ2つ上がった感じです。
LIVE盤でその変化を感じとることができるでしょう。
ヴォーカルの音が少し手前で聞こえるようになりました。
ピアノの響きがとても綺麗に聞き取れます。
試聴盤別の感想
【zard 「Cruising & Live」】
観客の歓声が臨場感豊かに聞こえてきます。このせいで、ヴォーカルが聞こえなくなるわけではありません。少し手前で歌っている感じです。元々は船上ライブでラウド感が強い音質ですが前後左右に音場は広がっており、ラウド感は消滅している。
今まで聴こえなかった音が聞こえるようになりました。バランスもいいです。
【宇多田ヒカル 「first love」ハイレゾ】
ハイレゾになって自然な音質になり、低音がしっかり出るようになりました。しかし、今回聴きなおしてみると、「first love」のヴォーカル、ピアノ、アコースティックギター、ベースの位置が奥行きのある音場のなかで自然に鳴っている。残響感が上手く余韻となって心に残ります。
【カラヤン 「オペラ間奏曲集」 ハイレゾ】
はじめは、あまり変化はないと思いました。それくらい、dsdで聞くカラヤンは滑らかで綺麗な音質でした。しかし、歌劇《修道女アンジェリカ》を聞いて変わりました。ハーブのような音が右チャンネルからきちんと分離して聞こえたのです。空間を漂うような感じで。分離感とバランス、音場の広がりがあります。丁寧な音質です。個人的には、歌劇《カヴァレリア・ルスティカーナ》が好きで購入しましたが、プラチナshm-cdを先に購入し、その後e-onkyoでハイレゾを購入になります。違いは、角のない音質がハイレゾdsdの音でした。
【カラヤン ワーグナー「管弦楽曲集」】
ESOTERICの音質がいいという評判で購入しました。現在は、中古市場でも高騰していますが買って損はないです。カラヤンの名演として知られるパリ1974年録音のものです。タンホイザー序曲が聴きたくて当時購入しました。イントロから残響感の空間の漂いが、「バイナルプロセッサー」がなかった頃と比べて格段に違います。ダイナミックさを柔らかいもので包んだそんな感じの音質に変わりました。長時間聴いていても疲れないでしょう。
【JOHN COLTRANE & JOHNNY HARTMAN ESOTERIC sa-cd】
JOHNNY HARTMANの声がただでさえ甘いのに、少し手前で歌っていて、音が空間を漂うような感じです。ピアノの響きも全体の背景の中で鳴り、JOHN COLTRANEのサックスがJOHNNY HARTMANの歌とみごとに共演しています。
設定の仕方
WALKMAN NW-WM1Aの「設定」⇒「音質」⇒「ソースダイレクトオフ」⇒「各種音質設定」⇒「バイナルプロセッサーオン、スタンダード」で設定可能です。通常、ソースダイレクトオンで聴いていましたので、設定の仕方が分かりませんでした。
MUSIC CENTER FOR PCのアップデート
大分レイアウトが変わりましたが、一番つかいにくくなったのは、これまでは、アルバムジャケットでCDから転送されなかったものがWEB上で検索して登録できましたが、この機能が無くなりました。自分で探して貼り付けなければなりません。レイアウトの画像も貼り付けて置きます。
SONYに必要なものは、音響部門であればハードウェアの音質とデザインにこだわる人と利便性とデザインにこだわりのあるソフトウェアのエンジニアが融合することです。
既に私が持っている Astell&Kern AK T8iE MkⅡは製造中止になりましたので、新しく発売されたbeyerdynamic Xelento remoteがいいでしょう。音質は少しさっぱりとした感じに変わってました。
高品質なケーブルで評価が高い「オヤイデ電気」、店長さんが親切で丁寧な方です。