もっといい音楽を
既に発売されてから3年が経とうとしていますが、依然として評価が高いDAPがこのSONY WALKMAN NW-WM1Zです。気軽に持ち運びができるほど軽くはありません。
重量が約455g、内蔵メモリーが256GBです。本体ソフトウェアは、Ver 3.01。通勤・通学や家で音楽を聴いたとしても一日あたり2時間程度聴ければいいでしょう。
南池袋公園にて
限られた時間の中で、いい音楽をいい音で聴くのは心を豊かにしてくれます。いくつか試聴した中で決めたものなので、買ってよかったと思います。
設定は、DCフェーズリニアライザーとバイナルプロセッサーをオンのみ。エイジングは10時間程度。
イヤホンは、beyerdynamic XELENTO REMOTE。ケーブルは純正がつまらなかったので、オヤイデ電気製オーグラインφ4.4mmフルテック製ロジウムメッキプラグ。
音質について
◎管楽器・弦楽器の中域の厚さと艶やかさが特徴的です。
◎高域の刺さることのない抜けの良さ
◎ヴォーカルの息遣いが分かる音の粒立ちの細やかさ
◎全体的に透明感があるが低域も量もあり籠らない音作り
◎分離感があり音場も広いためオーケストラを難なく聴けるが、デジタルの無機質な音というよりは余韻に浸れる音である。
2019/8/29アップデート
本体ソフトウェアは、Ver 3.02。音質に変化がありました。低音の量が増えました。ボーカルの透明感や繊細さはそのままです。beyerdynamic XELENTO REMOTEは元々低音が締まっていて歯切れのいい音質ですが、それを押し切っている迫力ある低音です。太くて量のある低音です。他のイヤホンだともしかしたら低音がもたついて感じるかもしれません。私個人としては、更に魅力ある音質に変化しました。
(試聴1) ZARD Cruising & Live
もともと船上ライブ故にラウド感は拭えないが、この機種の分離能力が遺憾なく発揮されている。ラウド感なく聴ける。6. フォトグラフの弦の響きがいい。7. もう少し あと少し…のベースの重く沈む感じと切れの良さ。ヴォーカルの透明感と息遣いが分かるような臨場感がいい。5月27日は坂井泉水さんの命日。
このBOXと既存のアルバムとの大きな差はリマスターにある。具体的にはヴォーカルとバンドの演奏が平面的だったものが、リマスターによって立体的な音作りに変わったということである。高域、低域ともにしっかり出ておりヴォーカルも前に出ている。
「揺れる想い」を聴けばはっきりと違いが分かるでしょう。
このBOXには「HOLD ME」のアルバムが含まれている。このアルバムに収録されている「好きなように踊りたいの」がいい感じで聴けるでしょう。
同じオヤイデ電気製リケーブル4N純銀撚り線だと、ヴォーカルが少し後ろに行くのでオーグラインのまま継続使用。次のリケーブルの狙いはイヤホン用リケーブル 【8本編み】オーグ+α撚り線×オーグ+pt撚り線ハイブリッド。
(試聴2)チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
イントロの不気味さと相まって、低音の量と弦楽器の中域の厚さと艶やかさそして押しの強さも感じる。カラヤンとベルリンフィルのコンビは最強。特にチャイコフスキー関連は名演が多い。
(試聴3)ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング
ビルエバンスのピアノの透明感が増し低域もしっかり出ているため、音質は締まりながらも軽くならない。より悲しさが波のように押し寄せてくる。
(試聴4)Workin' with the Miles Davis Quintet (Rudy Van Gelder Remasters)
マイルスデイビスの中ではクインテッドが一番好き。特にRudy Van Gelder Remastersは高域、低域ともに最大限に上げているようなリマスターで迫力がある。
1.It Never Entered My Mindのピアノとマイルスのミュートトランペットとベースがいい感じで鳴っている。迫力はあるが突き刺さるような高音ではない。
(試聴5)HOW THE WEST WAS WON
2003年盤の方が好きなのでこちらがおススメ。レスポールの太く甘い音色が際立つ。それでいて、バスドラとベースも迫力がありながらも聴き疲れない。2. Immigrant Songのギターソロとバスドラが迫力があっていい。 6. Since I've Been Loving Youもライブとしての臨場感といいギターのエッジも効いている。このアルバムで最も迫力がありこのWALKMANとbeyerdynamicの良さを実感できる。
WALKMAN NW-WM1ZとXELENTO REMOTEの組み合わせは、ジャンルを問わずどんな音楽も鳴らしきると思う。
WALKMAN NW-WM1ZとNW-WM1Aの違い
躯体に無酸素銅(C1020)が使用されているため、99.96%の純度の銅で導電性、熱伝導性、展延性、絞り加工性に優れ、溶接性、耐食性、耐候性がよく、還元性雰囲気中で高温に加熱しても水素脆化を起こす恐れがない。
これがアルミ躯体の NW-WM1Aとの大きな違い。音質にかなり影響を与えている。
結果として、次のような点で違いが明瞭である。
◎音場の広さ
◎透明感と音の粒の細かさ
◎分解能は上がりながらも無機質さがない
◎特にヴォーカルの息遣いが分かるような感じ
◎管楽器・弦楽器の中域の張りと艶やかさ
◎ハイレゾを聴いた時に、聴き疲れや硬さがなく余韻に浸れる感動がある
beyerdynamic XELENTO REMOTEとAstell&Kern AK T8iE MkIIの違い
◎音の繊細さ
◎低音の締まりと中域の艶やかさと押し出し
◎良く低音の量感が足りないというコメントがあるが、量はしっかり出ている
オヤイデ電気 MMCX型 オーグライン+α撚線リケーブル4.4mm5極バランス接続
これに使用されているFurutech製4.4mm5極プラグ『CF-7445(R)』が秀逸な部品である。